当面は会派に所属せずに活動します!
- 佐藤たつ
- 2021年8月6日
- 読了時間: 3分
当別町議会には会派があります。会派とは議員のグループです。

現在は4つの会派に12名の議員が所属しています。これとは別にどの会派にも所属しない議員が2名(補欠選挙前)いました。
一部の議会では、会派に所属していないと予算審査特別委員会や決算審査特別委員会に参加できない、一般質問ができない、など不利益を受けることがあります。当別町議会では、会派に所属していないと代表質問をできませんがそれ以外には特別な差はありません。
そして、私は当面どの会派にも所属せずに無所属議員として活動することにしました。↓に書いてあるとおり、会派に入ることに特別デメリットがあるわけではありませんが、1期目4年間は会派に入っていましたので、今回の2年間は当面1人でやってみて、実際どれくらいの差があるのかを体験してみたいと考えています。
会派ってなに?
全国の町村議会で会派があるのは154団体(16.6%)※平成25年7月現在
都道府県議会、政令指定都市議会、中核市議会はすべての議会に会派がある
会派を直接規定する法律はない。
会派にはいくつかの類型があります。「地方議会の「会派」は政策集団であるか:計量テキスト分析による予備的研究」に4つの類型が整理されていますので引用します。
保守系大会派(首長系)
いわゆる首長与党です。当別町議会では清新、爽新、緑風会がこれにあたると考えられます。
組織政党系会派
国政政党につながる会派です。当別町議会では公明です。
野党系リベラル会派
当別町議会には該当する会派がありません。
無所属議員
現在の無所属議員は2名です。
会派に所属するメリット
町長、教育長の執行方針に対して代表質問ができる。
会派代表者会議に出席できる(会派長のみ。無所属議員はオブザーバー参加が可能)。
視察を受け入れてもらいやすい(1人で行くのと複数人でいくのとの違い)。
会派内で意見集約ができれば、議会で一定の発言力を持てる。
会派に所属するデメリット
じつはあまりありません。
通常は議案に対する賛否を会派で統一しますので、自分の意見と会派所属の他の議員の意見が合わないことが起こりえます。
1期目4年間のなかでは、1回ありました。地方議会議員を厚生年金に加入できるようにすべきという意見書についてです。私は、加入要件に当てはまらないので反対と考えていました。会派内の事前の打ち合わせで、文言の修正を何度か協議して、まとまりそうになったのですが最終的には原案通りで採択することになりました。
賛成することはできないということを会派内で伝えて最終的には採決を棄権しました(今考えると棄権すべきではなく、反対という意思表示をすべきでした)。
このように会派に所属していることで、自分の意見をそのまま表明できないことがあり得るのです。これは会派の問題というより、議員個人の問題でもありますが。
参考資料
「地方議会に関する研究会報告書」(平成27年3月地方議会に関する研究会)
「地方議会の「会派」は政策集団であるか:計量テキスト分析による予備的研究」(『地域政策研究』(高崎経済大学地域政策学会) 第 22 巻 第2号 2019年12月)
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