北海道医療大学移転関係
2023年9月22日に北海道医療大学(当別町金沢ほか)が北広島市に移転する計画であることが報道されました。まだ詳細は分かりませんが、当別町にとって重要な出来事ですので、このページに情報をまとめていきます。
移転が見込まれる医療大当別キャンパスの概要
面積 29.6万㎡
簿価は4.3億円
町内居住学生 約900人
議会等での当別町の説明より
建物 8万㎡
簿価は80.4億円
学生数 3,600人
教職員800人
当別キャンパス建物一覧
北海道医療大学WEBサイトより引用
2028年4月に全学部が一斉に北広島へ移転する。
薬草園やグラウンドなどは移転後も部活動や集中講義で利用
想定される影響と検討項目
町政ニュース202311‐01医療大特集号
当別町・当別町議会の動き
産業厚生常任委員会で紋別市へ調査に
11月17日に当別町議会産業厚生常任委員会の研修で紋別市を訪問することになりました。紋別市にあった道都大学は、1999年に美術学部、2005年に社会福祉学部が北広島市に移転し、市内から大学がなくなりました。
当時の経緯については、「私立大学と地方自治体の関係構築にむけて : 道都大学の紋別市撤退を事例として」(高等継続教育研究, 4, 50-56/北海道大学)にまとめらています。
今回の研修では、大学移転から18年が経過した紋別市の、大学移転による影響やその後のまちづくりについて調査をしてくる予定です。とはいえ、大学移転からだいぶ時間がたっていることから、事前に紋別市に質問項目をお送りすることになりました。そこで、Chat GPTの力も借りつつ、質問項目案を作成しました。こちらからご覧ください。
せっかくの機会ですので、このページをご覧の皆様からも質問を募集いたします。紋別市でこれは調べてきてほしい、聞いてきてほしいということがありましたら、下の募集フォームからお知らせください。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
なお、時間の都合などでいただいた質問をすべて聞いてくることができない場合もありますので予めご了承ください。
→質問募集にご協力ありがとうございました。いただいた質問も加えて、五十嵐委員長にお送りしました。紋別市の状況は調査終了後にご報告いたします。
10月11日(水)10:00から議会運営委員会開催
10月11日(水)10:00から当別町議会の議会運営委員会が開催されます。10月3日の議員協議会を受けて、北海道医療大学の移転に関する調査特別委員会の設置についても協議される予定です。
↓開催後に追記↓
特別委員会の設置について異論ありませんでしたが、設置時期については、私と秋場議員は速やかに、他の委員は概ねもう少し様子見てという意見でした。最終的に、12月の定例会を目途に特別委員会の設置を検討していくということになりました。なお、12月の定例会で特別委員会を設置すると決まったわけではなく、12月定例会を目途に検討するということです。それまでに、特別委員会の設置目的についても検討をすすめていくこととなりました。
10月3日(火)9:00から議員協議会開催
開催前の記事
10月3日(火)9:00から当別町議会の議員協議会が開催されます。9月28日に北海道医療大学から当別町に正式に移転の方向性が通知されましたので、これを受けて今後の議会の動きについて協議されるものと思います。
北海道医療大学の移転は町内の幅広い分野に関連する出来事で、既存の総務文教常任委員会・産業厚生常任委員会の枠を超えますので、特別委員会の設置が必要だと考えています。この点について、議員協議会で提案する予定です。
↓開催後に追記↓
10月3日(火)9:00からおよそ30分間、議員協議会が開催されました。9月28日に行われたい北海道医療大学から当別町への説明の概要が議長から説明されました。併せて、特別委員会の設置を含めた今後の議会対応についても議長から提案がありました。
特別委員会の設置については、町がこれまでの医療大との関係や移転の影響などについて取りまとめをしていることから、町の取りまとめをまって設置を検討してはどうかとの提案でした。
これに対して、佐藤から、当別町にとっての重要案件であり速やかに特別委員会を設置するべきではないかと提案しました。特別委員会の設置に賛成する意見を述べた議員が複数いたほか、特別委員会の設置に反対の意見を述べた議員もいました。
最後に、議長から、特別委員会を設置する場合は全議員が参加する形が望ましいこと、設置の時期は12月の定例会とするか、それより前にするかはさらに協議を続けるとの発言がありました。
なお、10月11日(水)午前10時から開かれる議会運営委員会で、特別委員会について引き続き協議される予定です。
9月30日とうべつ学園祭で大学移転後の提案
9月30日にとうべつ学園第2回学園祭が開催されました。各クラスのプレゼンテーションのなかで、2クラスが北海道医療大学の移転を含めたプレゼンをしました。報道されたから1週間、おそらく学園祭直前の数日でプレゼン内容を一部変更したのでしょう。すばやい対応に驚きました。
プレゼンテーションは、医療大移転後の跡地をふれあい動物園を核とした施設にする、夢のあるものや、地域資源に磨きをかけて、当別町の価値を高めていこう、など地域のことをよく考えた前向きなものでした。
今後のまちづくりを考えていく上では、これからの当別町を担う子どもたちと、今地域を担っている大人が対等なパートナーとして議論することが大切だと改めて感じました。これはこども基本法の趣旨にもかなうもです。
9月28日北海道医療大学から当別町へ移転方針の説明
9月28日16:30から当別町役場第二庁舎で、北海道医療大学から当別町へ昨日の理事会の結果(北広島新キャンパスへの移転)について正式に報告がありました。
9月26日に要望書を当別町と共に提出した各団体も出席し、45分ほどの会でした。いくつかのやり取りはありましたが、要点は、「新聞報道の通り」とのことでした。当別キャンパスからは体育施設、薬草園を除いて北広島キャンパスへ移転されます。
9月26日議員協議会開催
北海道医療大学の移転について、9月26日(火)9:00から当別町議会の議員協議会が開催されることになりました。議員協議会は全議員が参加する会議です。町からこれまでの経緯等について説明があるものと思われます。
議員協議会で、北海道医療大学(理事長・学長)宛の要望書を、当別町や町内団体と連名で提出することが決まりました。要望書は以下の通りです。9月26日10:00に後藤町長他代表者から、大学に提出されました。
この要望書は、当別町・当別町議会・当別町教育委員会・北石狩農業協同組合・当別町商工会・当別建設協会・当別アパート組合・当別料飲店組合・社会福祉法人当別町社会福祉協議会・一般社団法人当別青年会議所・とうべつポイントカード会・中央通り会・当別町本通振興会・当別石油協会・当別町商工会青年部・当別町商工会女性部の連名で、北海道医療大学の設置者である学校法人東日本学園の鈴木英二理事長と北海道医療大学の浅香正博学長あてに提出されたものです。
報道から
報道された情報を要約します。
移転先は北広島
北広島市のボールパーク内に新キャンパスを予定。敷地は18,000㎡。(道新WEB/20230923)
9月22日に町へ説明
9月22日に医療大学幹部が後藤町長に北広島市への移転方針を伝えた。(道新WEB/20230925)
主要施設の大半を集約
あいの里キャンパス、医療大病院も北広へ。当別の体育施設は残る。(道新WEB/20230923)
当別町他から移転断念を求める要望書提出
9月26日に当別町他から大学宛に要望書を提出。(当別町/20230926
)
2028年度に移転
2027年度末までに新駅完成予定。これとあわせる形で2028年度に移転か。
経済的影響
地方大学が地域に及ぼす経済効果
北海道医療大学の移転に伴う経済損失として、先日の新聞報道で20億円という数字が出ました。どのような業種にどれくらいの損失が発生するかは、今後の応急的な対策を検討するために不可欠な数字です。現在当別町で精査がすすめられていると思われます。
正確なところはおいておいて、概ねどれくらいの影響が生ずるのか。これを考えるうえで、全国の他地域で大学が地域経済に与える経済効果の分析があるのでは、ということで調べてみました。
みつかったのが、「地方大学が地域に及ぼす経済効果分析報告書」(平成19年3月財団法人日本経済研究所)。少々古い調査ですが、国立大学の法人化検討のなかで、文部科学省高等教育局国立大学法人支援課が行った分析です。弘前大学、群馬大学、三重大学、山口大学をとり上げて、経済効果の分析が行われています。
細かなことは報告書をご覧ください。そのなかから、市内産業への波及効果と市税への効果を抜粋して表にまとめました。大学があることによる波及効果=大学がなくなった場合の影響と考えることができます。調査対象の4大学のデータをもとに、平均値をとって医療大学にも当てはめてみました。平均をとるという荒っぽい手法&当別キャンパスとあいの里キャンパスの切り分けしていないということで、正確性は全く保証しませんが、目安としてご覧ください。
やはり影響が大きいのは、不動産・食料品・商業のようです。繰り返しですが、数字は非常に荒っぽい試算なので、あくまでの目安とご理解ください。当別町から正確な見通しが公表されたら、すぐにご紹介します。