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  • 執筆者の写真佐藤たつ

コミュニティFMの可能性

こんにちは、佐藤たつです。まもなく北海道胆振東部地震から1年を迎えます。当別町は幸い大きな被害はありませんでしたが、「断水するかも」というデマが口コミやSNSで飛び交いました。役場はホームページで情報提供をしていましたが、それだけではやはり十分ではありませんでした。町内の情報伝達手段が足りないことが、浮かび上がりました。


当別町には防災行政無線(同報系)がありません。まちなかにあるスピーカーや家庭に設定される戸別受信機からお知らせやチャイムが放送されるあれです。下の動画はYou Tubeに投稿されていた防災行政無線のイメージです。


そして個別受信機というのは、こういうもの。これもYouTubeから転載しました。




この防災行政無線、あればたしかに便利ですが整備にはかなりお金がかかります。無線設備なので、地形や集落の集まり具合によってもかなり差が出ますが、人口5,000人強の町で約2億円。国庫補助もありますが、自治体にとっては大きな負担です。個別受信機は5万円ほどするものも。ただのラジオ(と言っては語弊がありますが、、)なかなかのお値段です。


もう1つの手段が、コミュニティFMです。コミュニティFMは、市町村など狭い範囲を対象にしたFM放送です。詳しくは、このあたりをご覧ください。札幌には三角山放送局や、FMしろいしFMアップルなどがあります。


FMラジオなので普通のラジオで聞くことできますし、多くの曲はインターネット放送も同時にやっています。そして、防災行政無線に比べれば整備費がとても安い。8月24日の道新に苫小牧で青年会議所がコミュニティFMの開設を目指していると報道されました。

この記事によれば、開設費用は12,000~1,400万円。防災行政無線とは桁が違いますね。


ただ、防災行政無線は必要なときだけ役場や消防から職員が放送するので、見た目上運営費があまりかかりません。本当は職員の人件費はかかっているのですが。一方でコミュニティFMは、ラジオ局なので独自番組を編成したり音楽を流したりと放送するためのスタッフが必要で、多くは広告収入でまかなっています。苫小牧の場合は年間1,800~2,000万円を想定しているようです。全国の多くのコミュニティFMはぎりぎりの経営を続けているようです。


ただ、ここは考え方。あくまでも防災行政無線の代替手段と考えるのであれば番組制作にはお金をかけず、議会中継を流すとか、町内の音楽団体やカラオケチームの歌を流すとか(JASRACがでてくるのかな?)、極限まで費用を抑えることもあり得るのでは、と考えています。


まだまだ空想段階ですが、当別にもコミュニティFMがあったら面白いんじゃないかなと考えています。みなさん、いかがですか?


参考資料

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