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  • 執筆者の写真佐藤たつ

質問には正面からこたえてほしいですね。基本設計町民説明会での意見と回答【一体型小中一貫校】

7月25日と26日に一体型義務教育学校(小中一貫校)の基本設計町民説明会が開かれました。その場で出された意見とそれに対する教育委員会の回答がWEBに公開されましたので、ご紹介します。なお、この資料は9月定例会の総務文教常任委員会で報告された資料です。


27個の質問(意見)と教育委員会の回答が記載されています。順番に見てみきましょう。まずは5番目までです。

これはそのままの回答ですね。ただ、質問では「どのような施設が必要か」と言及しているのに対して「開校準備委員会等で」と回答していますが、開校準備委員会の検討項目には施設は入っていなかったような、、、。


学校司書をなぜ配置しないのだろうか?

質問では学校司書の配置を求めていますが、回答では図書館司書が巡回しています、という回答。学校司書を配置する必要がないと考えているのならその理由を含め正面から答えてほしいですね。聞いていることに正面から答えずに、似たような別のことを答えるというのは行政の良くない癖ですね。


子供の読書の重要性を真剣に考えているのであれば、学校司書の配置は必ずやる必要があると考えています。特に、ここ数年当別町は職員の採用数を大幅に増やしています。学校司書を配置しないのは一体なぜなのでしょう??


質問には正面からこたえてほしい

これは回答の主旨がよくわかりません。「保護者から話を聞いた」→「保護者はPTAの一員」→「PTAから話を聞いた」という三段論法でしょうか。質問の意図は、PTAが基本設計の段階で参画できていないという問題意識からだと思われます。


これも上と同じで質問に正面から答えていないパターンですね。子供の頃に「いいわけするな!」と怒られたことを思い出しました。



コミュニティスクール(学校運営協議会)とPTAの連携、そして一体化を含めた検討が今後必要になると考えています。現時点では、横のつながりがほぼ無い状況です。


町民「参画」の意識がないのかな、、

ここまで3つの質問は、どれも基本構想・基本設計段階でのコミュニケーション不足を指摘しているものだと考えられます。教育委員会には基本設計の段階で住民が参画する機会を設けるように再三要請してきましたが、残念ながらその機会が設けられることはありませんでした。なぜそのような判断になったのかは全く理解できません。そして、当然のようにこれらコミュニケーション不足を指摘する質問がでます。


また、教育委員会(に限らず行政)はよく「周知」や「説明」という言葉を使います。これらは、「すでに決まったものを知らしめる」もの。多くの町民が求めている(だろう)ことは「決める前に意見を聞く」こと、つまり「参画」です。ここにある大きな溝を埋めていくことが今後の課題だと考えています。



まずは冒頭の5つの質問と回答を採り上げました。感想は、

質問には正面から答えてほしいですね。

質問には背景にある問題意識があります。そこに目を向けなければ建設的な意見交換にはなりません。


コミュニケーション不足については、しっかりと認識してほしいものです。

特に、「説明」や「周知」ではなく「参画」が必要だといういうことを理解していただけると嬉しいのですが。


教育委員会の職員のお一人お一人は素晴らしい方が多いですし、町民参画や合意形成の重要性も認識されている方が多いと感じています。しかし、なぜこのような進め方になってしまうのでしょう???

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