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執筆者の写真佐藤たつ

大人の意見と子どもの意見は結構違う?(当別町の子育ての状況アンケート調査)

各自治体は子ども・子育て支援事業計画というのを作ることになっています。日本では自治体が作ることになっている計画が山ほどあり、そのなかの1つです。当別町では今年度第2期の子ども・子育て支援事業計画の策定作業を進めています。

令和元年度第1回当別町子ども・子育て会議資料

このようなスケジュールです。今回は、この計画策定のために行われたアンケート結果の速報版から気になる点をご紹介します。


アンケートの概要
  • 期間 5月11日~5月27日

  • 対象 0歳~小学6年生児童のいる町内全世帯(629世帯)の保護者(児童数は956人)

  • 調査方法 調査票を郵送

  • 回答数 配布739件→回収276件(37.3%

回答率が37.3%というのは少ないですね。

平成25年12月に行われた同様の調査では回収率は45.9%。8ポイント弱の低下です。

  • 配布 867件

  • 回収 398件

  • 回収率 45.9%

実態を正確につかむためにも、アンケート方法は改善の余地がありそうです。WEBフォームつかうとかね。


就学前の6.7%、小学生の12.7%が一人親世帯

当別町は一人親世帯が割合がやや多い傾向にあります。下の表の通り就学前で6.7%、小学生で12.7%が一人親世帯です。

世帯の状況

少々古いデータですが、平成28年の国民生活基礎調査によれば、一人親世帯の全国平均は6.9%です。

平成28年国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)
育児の分担はやはり母親中心か?

次に育児の分担です。就学前も小学生も「父母ともに」という回答が一番多いですが、その実態は、、、やはり母親中心なのかなと思われます(今回の結果からはわかりませんが)。


このなかで気になる点が1つ。「経済的負担感に悩んでいる」と回答した世帯では育児を主に母親が担っている傾向があります(下の表の網掛け部分)。この点について、資料では「これら(経済的負担感に悩んでいる)の世帯の母親は育児分担に悩みを抱えている可能性があります」と分析されています。


ただ、数字には一人親世帯、両親世帯両方が含まれています。一人親世帯の方が「経済的負担感に悩んでいる」可能性が高く、母子家庭が多いとすれば、育児の分担は当然「主に母親」となります。もう少し精緻な分析が必要でしょう。


放課後の居場所

「放課後をどこで過ごさせたいか」という保護者向けの質問がありました。低学年は子どもプレイハウス(学童)、高学年は自宅が多いという傾向です。ただ、これはあくまでも保護者の意見。子どもはどう考えているのかも知りたいところです。


大人の意見と子どもの意見は結構違う

安平町(はやきた地区)でははやきた子どもの遊び場作りネットワークが「はやきた地区の遊び場に関する実態調査」を行いました。小学生の子どもたちと保護者にそれぞれ遊びの実態をアンケート調査したものです。


遊ぶ場所

  • 「外」と答えた小学生 46

  • 「子どもは外で遊んでいる」と答えた保護者 58


何をして遊んでいるか?

  • 「ごっこ遊び」と答えた小学生 20

  • 「ごっこ遊び」と答えた保護者 7


どんな経験をしてほしいですか?

  • 「体を動かす」と答えた小学生 14

  • 「体を動かす」と答えた保護者 44


  • 「冒険遊び場(秘密基地など)と答えた小学生 24

  • 「冒険遊び場(秘密基地など)と答えた保護者 3

ご覧になっておわかりの通り、子どもの意見と大人の意見は結構違うのです。子育て支援事業計画を立てるに当たって、子どもの意見もきちんと調査する必要があります。


(つづく)

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