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執筆者の写真佐藤たつ

部活動がかわる?


 教員の働き方改革の一環として、休日の部活動を地域に移行する実証研究が当別町で行われます。6月定例会に提出された補正予算案に盛り込まれ、6月15日の産業厚生常任委員会で教育委員会社会教育課から説明がありました。


地域以降ってどういう意味?

 「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」(2020年9月スポーツ庁)によれば、「部活動における教師の負担軽減に加え、部活動の指導等に意欲を有する地域人材の協力を得て、生徒にとって望ましい部活動の実現を図るもの」だそうです。

 スポーツ庁がまとめた概要と部活動改革のスケジュールは以下のとおりです。

学校の働き方改革を踏まえた部活動改革の概要(2020年9月スポーツ庁)
学校の働き方改革を踏まえた部活動改革のスケジュール(2020年9月スポーツ庁)

地域移行の効果と課題

 文化系部活動の地域以降について文化庁によるオンライン座談会の資料を見つけました。妹尾昌俊さん(教育評論家)の方がつくった資料です。部活動の地域以降の効果と課題がわかりやすくまとまっていたのでご紹介します。

部活動の地域移行に関する 課題と方向性
部活動の地域移行に関する 課題と方向性


実証研究では何をするの?

 当別町が採択された実証研究はの概要は、以下の通りです。当別町の予算は118万円で全額北海道を通じて国が負担します。予算の大半(110万円)は部活指導員への報酬と保険代だそうです。

スポーツ庁令和3年度概算要求資料

対象となる部活

(準備中)


スポーツ少年団との関係は?

 休日の部活動の地域移行によって、これまでの部活が、平日に学校の活動として行われる学校部活動と、休日に地域の活動として行われる地域部活動の2つに別れます。地域部活動はスポーツ少年団との一体化に進むのかもしれません。地域でスポーツを教えられる方に指導員をお願いするとしたら、スポーツ少年団等の指導者と重なることが多そうです。「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」(2020年9月スポーツ庁)にも次のような記述があります。

「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」(2020年9月スポーツ庁)

この場合、スポーツ少年団=地域部活動となっていきそうな気がします。学校部活動と地域部活動の連携がとても重要になります。地域の指導員が学校部活動を含めて指導するということも1つの方向性としてありえそうです。


 また、実証研究のなかでは、これまで部活の指導にあたってきた教員を別途地域の指導員とすることもできるようです。この形式が主流になると、実態は何も変わらないということも有り得そうです。

「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」(2020年9月スポーツ庁)

地域で一元化も必要では?

 いま、当別町のクラブ活動(小学校)・部活動(中学校)・スポーツ少年団(地域)では子供の減少により、チームの存続自体が危ぶまれる状態にあります。例えばサッカー少年団はすでに中学生部門が消滅していますし、小学生も対外試合ができるかできないか、というギリギリの状態です。

 子供のスポーツ環境を確保するためには、学校や少年団の垣根をなくして一元化することが必要な気もします。その方向性に近いものの1つが安平町のNPO法人アビースポーツクラブです。総合型地域スポーツクラブという仕組みです。下の通り、町内にあった様々なスポーツ団体がまとまって結成されました。このNPOの会員になるとどの活動にも参加することができます。さらに子供向けだけでなく、大人向けの活動も用意されています。地域のスポーツの基盤という位置づけです。


アビースポーツクラブWEBサイトより


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