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北海道医療大移転を受けて、いま考えていること。

執筆者の写真: 佐藤たつ佐藤たつ

Facebookでいただいたコメントへのお答えを、今の考えを整理しつつ書きました。それなりにまとまったので、こちらにも掲載します。


いただいたコメントは、北海道医療大の移転に関するもので、「これからまちをどうデザインしていくか、が大切」という私のコメントに対して、あなたはどうしたいの?という主旨(本当はもっと丁寧にコメントいただいています。雑にまとめてすみません。)でいただきました。まったくその通りのご意見だと感じたのと同時に、どうしてこういうふわっとした書き方をしたか、ということもご説明したいなと考えましたので、こんな回答をしました。



コメントありがとうございます。おっしゃる通り「どうデザインしていくか」は誰でもいえる言葉です。ただ、現時点で当別町は変革の入口、市民(町民ではなくあえて市民といいます)による議論の入口に立っていると考えていますので、こう表現しました。


やや話がそれますが、自治体(=行政機構=役場=地域社会の事務局)のトップが示す方向は、役場が何を目指して動いていくか、という組織の方向性です。一方で、地域社会がどうなっていくのか、それは、私も含め市民がそれぞれの生き方、価値観に従って作り上げていく総体であって、事務局が指示するものではないと考えています。コメントでご指摘いただいた通り、民がそれぞれに目指すところをもって頑張っている世界です。


今回の医療大の移転は、当別町(特に本町地区)の経済や地域社会の根底が変わる大きな出来事です。この変化を乗り越えて、どのような地域社会をつくっていくのか、それは私たち市民が自ら考え、行動していく結果として見えてくるものです。地域社会の事務局である役場のもっとも重要な役割は、その市民の動きを支えることです。


そのうえで、選挙で選ばれた事務局のリーダーである町長には、地域社会のあるべき姿を示す役割があります。私はその立場にはいませんが、地域社会のあるべき姿として思い描いている基軸は「子どもにやさしいまちは、みんなにやさしい。」です。


札幌市に隣接した小規模な町である当別町は、大札幌圏の社会インフラを活用しつつ、暮らしやすい町を目指すのが合理的だと考えています。そして、暮らしやすさの中で、事務局である役場が大きな役割を果たすのは、公教育分野です。地域社会の持続可能性という観点からも、次世代を担う人材育成は重要です。そこで、暮らしやすさの中でも、特に子どもの育ちと学びの環境整備を最重点とした地域社会づくりを目指しています。


この観点から見た時、医療大学の移転に伴う様々な影響の中でも、当別町の子どもたちにとって身近に大学生がいる環境が失われることが重要な課題です。経済的な影響、空き家の増加、ふれあいバスの持続可能性など、大きな課題があることはもちろんですが、その中でも、とくにこの点を重視しています。


であれば、医療大の跡地の利活用に当たっても、教育機関、たとえば徳島県神山町に今年開校した神山まるごと高専のような新たな教育機関の誘致を第一に考えています(夢物語かもしれませんが)。同時に、当別町で長年の課題であった、図書館や児童館、子どもの遊び場などへの転用も候補です。ただ、これられの施設はいずれも町への経済的なメリットはあまりありません。それだけでは不十分ですので、企業誘致を含めた、地域経済への波及効果が大きい候補も平行して考えていく必要があります。


ただし、これは私の考えであって、これが今の当別町に最適なものであるのか、市民が求めるものであるのかは、私を含め市民が自ら選択していくものです。


医療大の移転という大きな変化によって、地域社会の在り方を再構築する必要うまれました。これは、現状の地域社会にとって大きな負の影響があり、それにたいして応急的な対応が必要です。と同時におっしゃる通り、変革の機会がやってきたととらえることも必要です。この変革を、有意義なものとするためにも、様々な価値観、生き方を背景にして、多様な市民による私たちのまちをどうデザインするのか、という議論が大切なのです。


結果としてこの方向性が多くの方に共感していただければとても嬉しいことはもちろんですが。


うまくまとまらなくて長文になってしまいました。悪しからず。



まだまだ浅い考えですので、ご意見いただければ嬉しいです!


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子どもにやさしいまちは、みんなにやさしい。

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